このシリーズでは、WISC-Vを構成する5つの指標について解説しています。
※WISCについての概要と、すでに解説済みの指標についてはこちらをご覧ください。
WISC(WISC-V)とは?—子どもの得意・不得意がわかる心理検査の基礎と活用
【WISC-V 指標解説①|言語理解】言葉の理解力・説明力の特徴とは?
第2回目となる今回は、「視空間」の指標を取り上げます。
「この指標で何がわかるのか」
「結果をどう読み取ればいいのか」
をできるだけわかりやすくお伝えします。
そもそも「視空間(VSI)」とは?

そもそも「視空間」指標って、何を測っているのでしょうか。
視空間とは、空間認知や視覚パターンを認識する力を指します。
すなわち、子どもが目で見た情報のパターンや関係性を認識して正しく扱うことができる力を測っている指標です。
また、実際に手を動かして再現するだけでなく、図形の不足部分を見つけたり、実際に物を動かさずに頭の中でイメージして考える力についても評価することもできます。
広く、視覚的な処理力を見ていると言うことができます。
視空間が高いと・・・
では、その視空間が高いと一体どんな特徴があるのでしょうか。
簡単にまとめると、例えばこんなことが言えそうです。
- 図形問題を理解しやすい
- ブロックや模型などを組み立てるのが得意
- 地図を読むのが得意
- 距離や配置を的確に把握できる
このように、ざっくり言うと形や配置を見て理解する力が強く、図形問題やブロックの組み立て、地図の理解など「視覚的な情報を使う場面」で特に力を発揮すると言えるでしょう。
しかし、もちろんこれだけはないですし、他の能力とあわせて見ると、全く同じ特徴があるとは限りません。
だからこそ、WISCにおいて5つの指標で見ることが大切なのです。
視空間が低いと・・・
次は逆に視空間が低い場合を見てみましょう。
例えばこんな特徴が考えられます。
- 片付けや整理整頓が苦手
- 図形問題の取り組みが苦手
- 何かにぶつかったり、転びやすかったりする
- ノートのマスから文字がはみ出やすい
当然、一つの指標だけでは特徴を断定することはできません。
他の能力との組み合わせによってどう見えるかは大きく変わるものです。
総合的に把握しつつ、本人に合った対応を検討していくといいでしょう。
例えば、視空間が不得意な場合には、置き場所を決めて見える化する、補助線や目印をつける、色分けするなど、視覚的手がかりを整理して分かりやすく提示することで、処理の負担を減らす方向性が考えられます。
また、言語理解が得意な場合には言葉で補うことも考えられます。
まとめ
今回はWISC-Vの指標の一つ、「視空間」について詳しく見てきました。
WISCをはじめとして、心理検査は受けて終わりではありません。
大切なのは結果をどう活かしていくかです。
sunow (スノー)におけるWISCでは、ご本人の強みや課題を整理して、今後の学びや生活にどう結びつけるかを丁寧に考えていきます。
次回のシリーズでは「流動性推理」について取り上げます。
どうぞお楽しみに!

sunowでのWISCについての詳細はこちらからご覧ください。
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